富士幻豚の品種について

富士幻豚を知る

中ヨークシャー種

富士幻豚(ふじげんとん)」を知って頂く前に、
お伝えしなければならない事があります。
まず豚肉の美味しさを決める3つの要素があります。


1品種(豚肉の種類)
2飼料(食べ物)
3肥育環境(育つ環境)

この中で、私達は 1品種(豚肉の種類)
が最も豚肉の食味=味に影響があると考えています。

メロンなどでも、マスクメロン、夕張メロン、ハネデューでは
味は全く違うものになります。牛でも、赤毛和牛、黒毛和牛、
ホルスタイン、ジャージーでは味も香りも全く違います。
飼料=食べ物でも違いは出ますが、
品種による違いが一番大きいと考えます。

そして現在日本で生産されている豚肉の約90%は、
三元豚と一般に言われる『LWD(エルダブリュディー)』という品種か
LWDを改良する過程で生まれたハイブリッド(四元豚)の品種になります。

つまり、現在日本には400銘柄以上のブランド豚があると言われていますが
そのほとんどは同一の品種ということになります。
LWDは海外からの大型の品種で、産肉性、赤身率が高く、
子供はたくさんでき丈夫で、早く育ちます。
日本で消費されている約90%にあたるLWDやハイブリッドという
品種は経済効率を高めるために現代が産みだした豚と言うことになります。
そしてその代償として失ったのが、豚本来の濃厚な味なのです。

 

それに対し、富士幻豚(ふじげんとん)は中ヨークシャー種という
世界的な希少品種をベースに作られています。
中ヨークシャー種は、食味がよく、脂肪の融点が低いのが特徴です。
そのかわり、肥育期間が長く、赤身率が低いので脂肪割合が多く
産肉性の低い品種です。

市場出荷ベースだと、等級が低くなり高く買取してもらうことが
できないので、コストはかかるが、安くしか売れない、儲からない
豚肉になってしまっています。

非常に経済効率の良い『LWD』や『ハイブリッド』に対し
『中ヨークシャー』は経済効率が悪い豚です。
つまり生産する農家が儲からないために数を減らし
世界的な絶滅品種の一つになっています。

現在、年間約1000万頭が出荷される中で、
その数は日本中で数百頭と言われています。
その希少性の高さをお分かり頂けると思います。

「昔の豚は本当に美味かった。」と嘆く
50代以上の方が多いのはこのためなのです。

富士幻豚の名前に“幻”という文字が付くのは、
この希少性の高さからです。

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